ケンタッキーダービー2016(ラニ出走)
米国競馬の最高峰、3冠レース第一弾ケンタッキーダービー5月7日(日本時間5月8日朝 7:34 発走予定)に行われます。
今年は日本からラニが出走。
日本馬の出走は1995年のスキーキャプテン以来です。
当時は蹄鉄云々もありましたが、あまりの通用しなさに衝撃を覚えました。
あれから21年、はたして米国最高峰との距離は縮まったのでしょうか?
ケンタッキーダービー
プリークネスS・ベルモント共に3冠レースに数えられ、その中でも最高の栄誉が与えられる米国競馬の祭典。
ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で行われています。
- 日本馬の出走は前述のスキーキャプテン(14着)のみ。
- 米国馬以外の優勝は1971年のキャノネロ(ケンタッキーダービー以前に米国出走経験あり)のみ。
と、遠征馬には極めて高い壁が存在します。
2016年ケンタッキーダービー展望
既に枠順は確定していますがドバイワールドカップシリーズの時に表の作成が結構しんどかったので(簡単な方法があるようですが)今回は割愛。
主なライバル馬だけ少し触れようと思います。
なお、出走馬は20頭。
日本のラニは15番人気くらいで全く人気がありません。
ナイキスト
主役候補筆頭は昨年の2歳チャンピオンで7戦無敗のナイキストです。
前哨戦のフロリダダービーも3馬身差で完勝で万全の態勢で本番に挑みます。
エグザジャレイター
前哨戦サンタアニタダービーを6馬身差で圧勝。
ただし、サンタアニタダービーは泥んこの不良馬場だったので、この着差を鵜呑みにするのは危険かもしれません。
前々走サンフェリペSでは3着。
このときの1~4着馬は揃ってサンタアニタダービーに出走して1~4着。
ただし着順は入れ替わっています。
モヘイメン
5戦全勝で挑んだ前哨戦フロリダダービーではナイキストと人気を分け合うも4着。
騎手が「ぬかるんだ馬場を気にしていた」と話していたようで、事実なら良馬場での巻き返しがあるかもしれません。
ガンランナー
前哨戦ルイジアナダービーを4馬身差で圧勝。
ナイキストが頭1つ以上抜けている気がしますが、上記以外にも前哨戦勝ち馬が数頭いて出走メンバーのレベルは全体的に高そうです。
ラニにとっては非常に厳しい戦いが予想されます。
で・・・
そもそもラニって誰よ?
大レースに挑むラニですが、競馬ファン以外では知る人がいないほど日本国内でも知名度が低いのではないでしょうか?
日本では大レースの実績は全くなく、私も少し前まではラニの存在を認識していませんでした。
しかし、そんな中、3月にドバイで行われたのUAEダービーで「下馬評を覆し&初の海外遠征をものともせず」に優勝。
まさかヒヤシンスSで5着に負けた馬が次走でUAEダービーに勝つとは…。
horseracingworld.hatenablog.com
「UAEダービーを勝ったらケンタッキーダービーへ行く」という陣営の公言通りに今回の出走となりました。
オーナー:ノースヒルズマネジメントの代表前田幸治氏
調教師:松永幹夫調教師
騎手:武豊騎手
天皇賞馬ヘヴンリーロマンス
UAEダービー優勝以前は一部のラニファン以外には期待もされず、全く話題にもならなかったラニ。
そんな地味な印象のラニですが母のヘヴンリーロマンスは天皇賞(秋)で優勝をした名牝です。
天皇賞優勝時に騎乗していた松永幹夫騎手(現調教師)の天皇陛下への最敬礼は当時非常に話題にもなりました。
オーナーはノースヒルズマネジメント(ラニのオーナー前田幸治氏が代表)。
兄姉も活躍
共に今年はG1レースを狙える程活躍しています。
兄弟揃って前田幸治オーナー&松永幹夫調教師、前走は武豊騎手です。
ダートor芝?
母のヘヴンリーロマンスは芝で活躍しましたが、子供は皆ダートで活躍中。
父が米国ダート馬のラニとアムールブリエはともかく、父が日本ダービー&ジャパンC優勝馬ジャングルポケットのアウォーディーまでがダートで活躍しているのは不思議な感じがします。
ケンタッキーダービー(2016)中継は?
残念ながらテレビ中継はありませんが、朝7時からラジオNIKKEIでラジオ中継が組まれています。
ノンビリ寝ていたい日曜の朝ですが、たまには(?)早起きもいかがでしょうか?
発走は日本時間の7:34予定です。